ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢(ふろうち あや)さんへのインタビュー第2弾!

前回は、プロ視点でのLINE家計簿の使い方をお聞きしましたが、今回は、そもそも家計管理とは何なのか? 何をすればいいのか? について、イチからお話を伺いました!

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家計管理には3つの観点がある

――初歩的なことで恐縮ですが、「家計管理」について教えてください。
まず、家計管理には3つの観点があることを意識するとよいでしょう。
それは【ライフプランニング】と【資産管理】と【収支管理】というものです。

【ライフプランニング】は、自分の家計を長期的にみて計画すること。これは家計簿アプリなどでコツコツやるというよりは、1年に1回とか、結婚・出産などのライフイベントの際に、一度立ち止まって考えてみましょう、というものです。

普段から取り組むものとしては【資産管理】と【収支管理】がありますが、大事なのはその順序です。
いざ「家計管理をやるぞ!」となったとき、いきなり収入と支出をつけて【収支管理】に取りかかる方が多いのですが、これはおすすめしません。まず【資産管理】をして、そこで問題があったら【収支管理】に取りかかるといいでしょう。

――【資産管理】とは、具体的にはどんなものですか?
【資産管理】の方法はとてもシンプルで、前回お話したように、定点観測をすることです。
仮に月末を起算日として、通帳の残高が黒字か赤字か、その推移を単純に見ていくんです。そこで例えば「まずい、3カ月連続赤字だ」となったときに初めて「この3カ月で何が問題だったんだろう?」と細かく分析していきます。そこから【収支管理】の段階ですね。

最初から「今日はコンビニでいくら使った」みたいなところに着目すると、細かすぎて嫌になってしまうので、まずは「貯蓄が増えてるのか減ってるのか」に着目して、問題がないかジャッジするのがいいと思います。

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※LINE家計簿の[財産]タブからも連携している金融機関の総額が確認可能。
資産管理に役立てられます。

最初に見直した方がいいのは固定費

――残高確認だけでOKなら【資産管理】は簡単そうですね。問題があったときの【収支管理】については、何をしたらよいでしょうか?
問題があったとき、最初に見直した方がいいのは固定費です。
家賃、ネットや携帯の通信費、保険など、毎月カード払いや口座引き落としにして意識せずに払っている品目。

洋服を買うのを我慢したり、交際費を抑えたりすると、すごく頑張ったなと思いやすいんですけど、裏を返せばずっと頑張らなきゃいけないことになりますよね。それよりも、固定費や忘れていた品目について見直してみると、それこそ忘れながら貯蓄が続くので。

――家計管理の流れについて、よく分かりました。長期(ライフプランニング)、中期(資産管理)、短期(収支管理)の順番でやるんですね。
そうですね。その順番が理想的ですが、おそらく【ライフプランニング】って多くの人にとっては重たい作業であったり、イメージしにくいものだったりすると思うので、まず中期の視点で考えてみるのもいいですよ。

毎月の定点観測で【資産管理】をして、問題があったら【収支管理】に目を向ける。それを繰り返して慣れてきたら【ライフプランニング】に目を向ける、という順番もいいと思います。
 

家計管理はみんな必要。でも、つじつまさえ合えばOK!

――家計管理が必要なのはどういうタイプの人でしょうか?自分はずぼらなので、なんとなく苦手意識があるのですが……。
家計管理は、やっぱりみんなした方がいいです。
「家計管理をするのが苦手」「お金を貯めるのが難しい」と言っている方に多いのが、「家計管理=自分の収支を完璧に把握すること」だと思っていることなんですね。
でも、例えば「先月の光熱費はいくらだった?」という質問に答えられなくても問題ありません。多くの人が答えられないと思います。

本当に大事なのは、毎月いくら入って、全体でいくらくらい使って、いくら残せて、年間でいうと大体これくらいのペースで貯蓄している、という、大きな流れが把握できていることです。
もちろん、ストイックな人は収支を管理して細かく分析していけばいいと思いますが、そうでない人は大まかな資産の推移がイメージできれば大丈夫です。

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※LINE家計簿の[貯金]タブでは、月間の収支や、過去の貯金額推移がひと目で分かります。

――確かに、家計管理に対するハードルは自分の収支を細かく把握したり、できるだけ節約したり、という点だと思っていました。重要なのはそこじゃないんですね。
家計管理って、思い切って言うと「つじつまさえ合えばよい」くらいの感覚でもいいと思うんです。

この先ずっと、常に右肩上がりで貯金残高を更新しないといけない、という考えでは窮屈になってしまいますよね。人生においては、例えば子どもが生まれたら一時的に赤字になるなど、お金を貯めやすい時期とそうでない時期の波があります。
収支に増減があっても、長い目で見て資産がマイナスに転落しなければOKっていう気持ちで家計管理に取り組むと、だいぶ楽になると思いますよ。

――ありがとうございました!


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Profile

風呂内亜矢(ふろうち あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士。
26歳の時、貯蓄80万円しか持たず自宅マンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強を始める。現在は夫婦で4戸のマンションを保有しテレビ、雑誌などでマネー情報を発信している。努力で実現する家計改善ではなく、仕組みやシステムで家計を良くする「ほったらかし」を得意とする。著書は「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)」など多数。
公式サイト:http://www.furouchi.com/

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