ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さんへインタビュー!

以前「初めてでもわかる家計管理の考え方」をテーマにお聞きした際、家計管理は【ライフプランニング】【資産管理】【収支管理】の3つの観点から考えるとよい、というアドバイスをいただきました。

今回はより具体的な【ライフプランニング】についてと、そのプラン実現のための“家計バランス”について伺いました!

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人生には3回の“貯め期”がある!

──あらためて、ライフプランニングとはどういったものでしょうか?
ライフプランニングは、自分の家計を人生という長期スパンで計画することです。
ただ、「何歳の時点でいくら貯めているべきか」にフォーカスしすぎたり、「常に預金残高を更新し続けなくてはならない」と考える必要はありません。
人生には、その時々に起こるライフイベントとともに、お金を貯めやすい時期と貯めにくい時期があります。そのアップダウンを含めて、「人生全体で赤字に転落する瞬間がなければひとまず大丈夫」という考え方がとても大事なのです。

──人生を通しての計画ということですが、一般的な人の場合だとどのようなプランになりますか? 
そうですね。例えば、22歳から60歳まで働き、60歳から90歳までは貯蓄と公的年金でまかなうケースを一般例としてお話ししますね。
65歳から90歳までの25年間は公的年金がもらえるとして、その額は現役時代の手取りの50%くらいだと仮定します。そうすると、現役時代に手取りの25%くらいを貯金しておくと、人生を通せばずっと収入の75%くらいで生活できますよね。

現役の間に消費を腹八分にしておいて、収入の20~25%くらいを将来使うお金としてスライドさせると、人生全体を通しても腹八分で生活することができる。そんな風にイメージして、収入を均(なら)すことが大事です。

──収入の20~25%の貯金が目安ですね。お金を貯めやすい時期、貯めにくい時期についても教えてください。
はい、人生には3回の“貯め期”があると言われています。
<独身の時期><共働きで子どもがいない時期><子どもが独立してから自分が定年退職するまでの時期>です。この時期は、手取り額の20~30%を積極的に貯めたいところです。

──なるほど! 貯めにくい時期はいかがでしょう?
子どもが生まれるとなかなか厳しいですよね。
保育園と大学にいる時期は手取り額の5%くらい、小・中・高の時期は10%くらいを目標にして貯められるといいかなと思います。

これまで貯金をしていなかった人も、まずは習慣づけることから始めましょう。まずは1万円を定額自動入金することからスタートして、だんだんその額を上げながら継続できるといいですね。

貯めるための理想的な家計バランスとは?

──貯金目標を達成するための、1カ月の理想的な家計バランスを教えてください。
理想としては、固定費は手取り額の50%以下にしたいです。その内訳としては住居費が30%、残りの20%が光熱費・通信費・保険料などとなります。
そこで残りの50%を変動費と貯蓄に充てられるわけですが、貯めやすい時期は変動費を25%にし、残りの25%を貯蓄しましょう。

貯めにくい時期は固定費も変動費も5~10%ずつ増えるので、その分貯蓄できる割合も少なくなりますが、手取り額の5~10%は貯められるよう意識したいですね。

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※LINE家計簿では、月間の支出・収入のカテゴリーごとの内訳を円グラフで表示。

固定費・変動費の割合をチェックしましょう。

──家庭を持っていない人にとっては、ライフプランニングがしづらいのかなと思います。その場合、家計バランスも変わってくるのでしょうか?
いえ。どなたにとっても、未来の自分の家族構成や経済状況を予想するのは難しいと思います。
ですからなおさら理想としては、コンスタントに20~25%くらい貯めていけるといいですね。

──例えばですが、一人暮らしで手取り額が20万円の場合はいかがでしょうか? 25%(5万円)を貯めるって、けっこう大変なことですよね……。
なかなか難しいですよね。手取り20万円の場合、固定費10万円の理想的な内訳としては、6万円が家賃、残りの4万円で光熱費・通信費、人によっては保険料などとなります。
そして変動費は5万円ですね。食費はだいたい15%くらいにしたいので3万円。その残り2万円で被服費や美容費にしたいところですが、そこに収めるのは厳しいでしょう。
実際は、それぞれの項目が少しずつオーバーするとしても、1~2万円くらいを貯蓄にまわしたいですね。そして、ボーナスが出るならそれを貯蓄に充てる、と。

──なるほど。ボーナスで補充するという手がありますね。
はい。毎月は手取り額の中で切り盛りして、もしボーナスが出たら手をつけずに貯蓄にまわす、と決めるのはいかがでしょう。
冒頭に申し上げたように、現役時代を通して収入の20~25%くらい残せればいいのです。
1年間で見たときに、月々は使い切っていてもボーナスを一切使わないことで、結果的に毎月2割残せているのであれば、それはOKとしましょう。目安に達していなかったり、少額に見えたとしても、継続することでまとまった金額が築かれていきます。

──ありがとうございました!


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Profile

風呂内亜矢(ふろうち あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士。
26歳の時、貯蓄80万円しか持たず自宅マンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強を始める。現在は夫婦で4戸のマンションを保有しテレビ、雑誌などでマネー情報を発信している。努力で実現する家計改善ではなく、仕組みやシステムで家計を良くする「ほったらかし」を得意とする。著書は「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)」など多数。
公式サイト:http://www.furouchi.com/

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