以前のインタビューから、ファイナンシャルプランナー・風呂内さんはキャッシュレス生活をされていることが分かりました。今回はさらにキャッシュレスの魅力について詳しく伺いました!

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家計管理にもキャッシュレスが有効!初心者へのおすすめは?

──風呂内さんが昨年3回しかATMを利用しなかったという事実にはとても驚きました。
私自身は、現金を使う機会が本当に減っています。逆に現金しか使えないシーンをややストレスに感じるくらいになっていますね。

──キャッシュレスにするとポイント還元があったり、ATM手数料がかからなかったり、予算管理がしやすいなど、さまざまなメリットを伺いました。家計管理においてもキャッシュレスは重要ですか?
そうですね。自動的にデータが蓄積されていることが非常に大きな利点です。
「我が家はどうやらお金が貯まっていないようだ」と気が付いて、「見直しをしよう」と思い立ったとき、それまでずっと現金払いでレシートを捨ててしまっていたら過去には遡れませんよね。
一方、キャッシュレスであれば、過去のデータを参照してすぐに分析、改善に向かうことができます。そこは大きな差だと思います。

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※キャッシュレス化でLINE家計簿もますます便利に!
金融機関と連携すると、過去のデータまで反映。今すぐデータ分析に役立てられます。


──自動的にデータが残るのは便利ですよね。ところで「キャッシュレス」と言ってもさまざまな種類がありますが、どのように選べばいいでしょうか?
キャッシュレスには2つの軸があり、それに沿って考えると自分と相性のいいサービスが見つかると思います。

1つはお金を払うタイミング。後払いか、即払いか、前払いかですね。
家計においては、前払いスタイルの方が健全な支出管理がしやすいです。例えば「1カ月の食費を5万円にしたい」という場合は、5万円をプリペイドカードにチャージして、その中でやりくりするのがいいでしょう。後払いより即払い、そして即払いより前払いが健全です。

もう1つの軸は操作性です。カードを差し込んでスライドなどして決済する【接触型】、Suicaのようにかざしたりタッチして決済する【非接触型】、QRコードやバーコードをスキャンして読み込む【コード決済】に分けられます。
これは個人の感覚にもよりますが、モバイル決済(スマホ決済)に慣れてしまうと財布を出す行為そのものがストレス、という人もいると思います。

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※2019年5月現在のキャッシュレス決済の一例です。
また、同じサービスが複数のカテゴリに該当することもあります(表参照)


──モバイル決済と聞くと、さらに敷居が高いイメージがあります……。実際、キャッシュレスは浸透しているのでしょうか?
【非接触型】のSuicaはかなり普及していますし、皆さんすでに何らかのキャッシュレス決済を経験しているのではないでしょうか。今は【非接触型】に加えて、【コード決済】に当たるサービスが増えていますね。
例えば、Apple PayはiPhone7以降の端末のみ対応など、高機能な端末しか使えないなどがありますが、【コード決済】の場合は画像が出せたらOKなので、比較的機能がシンプルなスマホでも利用可能なのです。
スマホの普及によって、誰もがスキャナを持ち歩いている時代です。設備投資などの理由から現金払いしか対応できなかった個人店でも、今ではQRコードの印刷物を用意するだけで、購入者がそれを読み取って決済することが可能になりました。

──消費者にも店舗にも敷居が低くなっているのですね。キャッシュレス初心者におすすめのサービスは何でしょうか?
LINE Payカードは特におすすめです。健全なプリペイド型であり、カードとしての実体もあるのでとっつきやすく、さらにJCB加盟店ならどこでも利用可能です。
今はまだキャッシュレス対応店舗が増えている段階にありますが、JCBやVISAなどの国際ブランドがついたプリペイドカードであれば、多くの人がすぐに利用しやすいキャッシュレス決済だと言えます。

──風呂内さんはどう使っていますか?
私は基本的にはLINE Payカード経由でSuicaにチャージして、最終的な決済はほとんどSuicaでしています。ごくまれにSuicaが使えないタクシーに乗車した場合などはLINE Payカードで支払っていますが、ほぼ困ることはないですね。

先日、地元の岡山に帰省した際も、さまざまな場所でSuicaやLINE Payのコード決済ができました。岡山はSuicaよりICOCAのエリアにあたりますが、ICOCAで払えるところは通常Suicaも使えます。後楽園といった観光スポットでもSuica決済できたので、キャッシュレス環境はもはや都心だけのものではなさそうです。

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※LINE家計簿をLINE PayやSuicaと連携しておくとさらに便利。
決済情報を自動的に反映して家計簿がつけられます。

“感情の動き”で決済方法を分ける

──前払いのプリペイドが良いとすると、後払いのクレジットカードはどんなシーンで使うのでしょうか?
プリペイド型とかデビット型のカードは、通信費・光熱費・保険料といった定期的な支払いに当てられないことがほとんどです。
私の考え方としては、それらの「感情の起伏があまりないもの=固定費」をクレジットカード払いにして、「感情の起伏があるもの=変動費」をプリペイドカード払いにしてお財布のひもを締める、というのがおすすめです。

──感情で判断するのは面白いですね。
洋服や旅行など、想像してテンションが上がるものは、現金が出せなくてもクレジットカードなら買ってしまう、という判断の変化が起こりがちですよね。そこでクレジットカードをまるで魔法のカードのように使うと、余計な支出につながってしまう可能性が大いにあります。

──たしかに、懐事情に直結するプリペイド型やデビット型の方が、冷静に判断できそうです。ほかにキャッシュレスの懸念点はありますか?
よく「キャッシュレス=セキュリティが不安」という表現をされることがありますが、実際には“セキュリティの形”が変わっているんですね。サイバーセキュリティにおいては気をつけなくてはいけませんが、現金を落としたり奪われたりといった物理的なリスクは低くなります。

また、日本は災害の国なので、停電時に使えなくなるリスクが考えられます。念のため防災バッグに現金を入れておくといいと思いますが、これも見方によっては変わってきます。現金を家においたまま避難をしたがスマホは持っている、さらに電気は通っているのでコンビニで決済できる、というケースもありますね。

──なるほど。決済手段の一つとしてキャッシュレスを利用できるようにしておく、というのも大事かもしれませんね。
そうですね。そもそも日本では、銀行が信用できなかったり、偽造通貨が蔓延していたり、現金を奪われたりするといったリスクが低いため、「キャッシュレス化の必要性がない」風土ではあります。
だからこそ、さまざまな利便性を持った、多くのサービスが誕生しています。良い形で私たちの生活に根付いていってほしいですね。

──ありがとうございました!


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Profile

風呂内亜矢(ふろうち あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士。
26歳の時、貯蓄80万円しか持たず自宅マンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強を始める。現在は夫婦で4戸のマンションを保有しテレビ、雑誌などでマネー情報を発信している。努力で実現する家計改善ではなく、仕組みやシステムで家計を良くする「ほったらかし」を得意とする。著書は「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)」など多数。
公式サイト:http://www.furouchi.com/

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