ファイナンシャルプランナー・風呂内亜矢さんに、 前回はふるさと納税の控除の仕組みについて解説していただきました。
今回は、知らないと損をするさまざまな控除について、お伺いしました!

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ふるさと納税だけじゃない!「寄附金控除」とは?

──ふるさと納税がとてもお得なので、【控除】についてもっと知りたいという気持ちになりました。
そもそも【控除】とは、「それぞれの抱える事情に配慮して公平に税負担を課そう」という考え方に基づき、一定額を差し引いて税額が計算される仕組みです。
控除には大きく、所得から差し引かれる「所得控除」と、税額から直接差し引かれる「税額控除」の2種類があります。所得を減らしてから改めて税額を計算する「所得控除」より、税額から直接控除額を差し引く「税額控除」の方が減税効果は高くなります。

全ての人に適用される控除だけでなく、ふるさと納税のように申告によって適用される控除もあるので、自分に該当するものがないか確認しておきましょう。

──そうなのですね。税金が安くなるということで、もれなく申告したいです。
ふるさと納税は【寄附金控除】というものの延長型です。
この寄附金控除は、国や、一定の要件を満たす団体、認定NPO法人などに対する寄付に適用されるもので、例えば普段から応援したい動物愛護団体や病院や大学に寄附するなど、いろんな形での寄附が含まれます。自分の意思を社会に反映させることができ、なおかつ控除を受けられるお金の納め方と言えるでしょう。

──なるほど! ふるさと納税は地方自治体への寄附ですが、それ以外にも寄付金控除が適用される可能性があるのですね。
はい。ただし控除を受けるには確定申告が必要です。確定申告はハードルが高いと思われがちですが、人気のふるさと納税を通して、ぜひ身近に感じてもらえたらと思います。

「医療費控除」「セルフメディケーション税制」など、自分の状況にあった控除を

──他にも、知っておくべき控除はありますか?
確定申告して受けられる控除では、【医療費控除】【セルメディケーション税制】【住宅ローン減税】などが代表的ですね。

【医療費控除】は、年間の医療費の合計が10万円(所得200万円未満は所得の5%)を超えた場合に、超えた金額が所得控除されます。
【セルフメディケーション税制】では、定期健診などを受けていて、対象となる市販薬を(家族の購入分を含めて)年間12,000円超購入した場合に所得控除が受けられます。普段から忙しくて病院にかかれない方や、花粉症シーズンに市販薬で対処している方など、医療費控除の対象にまではならなくても、セルフメディケーション税制対象にはなるケースもあると思います。

──普段から薬局で受け取るレシートは取っておいたほうがいいですね。
そうですね。ただ市販薬に限らず、医療費に関わる領収書やレシートは全て取っておくのがよいでしょう。医療費控除には幅広い用途が認められていて、例えば緊急時のタクシー利用での通院費、さらには家政婦さんへの料金、処方箋以外の市販薬も含まれます。
まずは医療関係の全ての領収書を保管しておき、10万円を超えるなら医療費控除、市販薬で12,000円を超えるならセルフメディケーション税制など、年末に判断するのがよいでしょう。

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──個人のさまざまな事情に対応できるように制度が設けられているのですね。他にも私たちに関係のありそうな控除があれば教えてください。
対象配偶者がいる場合に一定の所得控除が受けられる【配偶者控除】や、年間で支払った保険料に応じて一定の所得控除がされる【生命保険料控除】、業務上必要だけれど会社から支払われなかった経費が一定額を超えると適用になる【特定支出控除】などがあります。
【雑損控除】は、盗難にあったり自然災害にあった場合など、損失が出た分を所得控除して減税になるものです。他にも、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)をやっている方も全額所得控除になりますね。

■国税庁HP
所得控除 / 税額控除

──たくさんあるんですね。能動的に申請しなければいけない控除については知らないと損ですよね。
そうですね。また、特に会社員の方などは確定申告する手間を重く考えてしまうと、控除を知っていてもなかなか利用に踏み込めない方もいるようです。いくつかの控除を申請するくらいの確定申告書ならスマホからでも作成できますし、一度慣れてしまうと、「今年はこの控除が該当しそうだから利用しようか」と早めに動きやすくなると思います。まずは確定申告を重く考えない、親しみをもつことが大事ですね。

──ありがとうございました!


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Profile

風呂内亜矢(ふろうち あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士。
26歳の時、貯蓄80万円しか持たず自宅マンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強を始める。現在は夫婦で4戸のマンションを保有しテレビ、雑誌などでマネー情報を発信している。努力で実現する家計改善ではなく、仕組みやシステムで家計を良くする「ほったらかし」を得意とする。著書は「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)」など多数。
公式サイト:http://www.furouchi.com/

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