前回、ファイナンシャルプランナー・風呂内さんより「毎月の貯金額の10%を投資に回すと良い」こと、「NISA(ニーサ)」制度のうち「一般NISA」と「つみたてNISA」についてお話を伺いました。

▼前回のインタビュー


今回は、2024年から始まる「新NISA」についてお聞きしました。

money-2696234_1280

非課税枠増!積立・株式ともに非課税運用できる「新NISA」に注目

━━今後、「NISA」に大きな動きがあると耳にしました。
はい。昨年12月の「令和2年度税制改正大綱」ではNISA制度の見直しが発表され、話題になりました(3月に閣議決定され正式に「令和2年度税制改正」となりました)。
具体的には、まず「つみたてNISA」の積立開始可能期間が5年間延長され、2037年から2042年までとなります。2020年にスタートすれば、2042年まで23年間にわたりその年の非課税枠の範囲で新たな積立投資が可能となります。
「ジュニアNISA」は利用者が少ないことから、2023年で終了となります。
そして「一般NISA」は2階建て構造のNISA、通称「新NISA」として形を変え、5年延長されることになりました。「新NISA」の口座開設可能期間は2024〜2028年となります。

━━2階建てのNISAというと?
「新NISA」も「一般NISA」同様、非課税期間は5年間ですが、非課税枠が二段構造となるのが大きな変更点です。
まず1階部分では、年間20万円まで非課税で積立投資ができます。商品は“長期投資に向く”とされる条件を満たした「つみたてNISA」の対象となっている投資信託に限られます。
次に2階部分は、年間102万円までの非課税枠があります。こちらは「一般NISA」に近く、株式なども含めた幅広い商品に投資できます。
原則、1階部分を利用した人のみ、2階部分の投資が行えます


image

━━「一般NISA」と「つみたてNISA」の良いとこ取りをしている感じでしょうか。
恐らく、長期的な資産形成の礎には、適切な投資信託を積立投資で取り組むことをベースにして欲しいという考えがありそうです。一方で「一般NISA」を使って株式投資を中心に投資していた人も、今しばらく非課税で運用できるように配慮をしたということではないでしょうか。
「一般NISA」でも株式を買うことと、積立投資を行うことの両方を取り組むことはできますが、「新NISA」の1階部分と2階部分をすべて利用すると非課税枠が年間122万円になり、わずかですが「一般NISA」より増額します。


「NISA」を始めるタイミング、方法は?自分の投資スタイルを見つけよう

━━これから「NISA」を始めようと思っている場合、この改正はどう影響しますか?
積立期間が延長される「つみたてNISA」に関しては、迷わず始めていただいて問題ありません。
「一般NISA」を検討している方も、2024年の「新NISA」を待たずに始めて問題ないでしょう。ロールオーバー(乗り換え)により、「一般NISA」の投資額全額を「新NISA」の2階部分の非課税枠に移行できます。また、それによってプラス5年間非課税での運用が可能となります。

━━非課税期間が長くなるのは嬉しいですね。ただ、すでに「一般NISA」を利用している人にとっては制約が増えるという一面もありますよね?
そうですね。積立はやらずに株式投資だけやりたいという人もいますからね。この場合、「一般NISA」を利用していた人は申請すれば「新NISA」の1階部分を利用せず、2階部分のみ利用することが可能になります。年間の非課税枠は102万円と少し減りますが、1つの選択肢になるかもしれません。
もしくは、株式投資は課税で良いと割り切って課税口座で行い、「つみたてNISA」や「新NISA」では上限額いっぱいまで投資信託で積立投資を行うなどの選択肢もありそうです。いずれにしても決断を迫られる時期になることは間違いなさそうです。

c2d17bb5
どのくらい貯蓄があるか、毎月の予算はいくらか、
LINE家計簿で見える化して投資金額や運用スタイルを決めていこう

━━投資初心者にとっては、さらにチャレンジしやすくなったように感じます。
「つみたてNISA」は非課税枠や対象商品に制約があるので、自由に投資したい方にとっては窮屈に感じるかもしれません。一方で、金額をコントロールしながら厳選された銘柄に投資できる点では、投資が初めての方にとっては挑戦しやすい制度ともいえます。
投資経験者もそうでない方も、どういった運用スタイルで投資を進めていくのか、制度の改正を考えるきっかけにしてみると良いと思います。

━━お話ありがとうございました!



風呂内亜矢さんのコラム記事一覧はこちら
Profile

風呂内亜矢(ふろうち あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者、宅地建物取引士。
26歳の時、貯蓄80万円しか持たず自宅マンションを衝動買いしたことをきっかけにお金の勉強を始める。現在は夫婦で4戸のマンションを保有しテレビ、雑誌などでマネー情報を発信している。努力で実現する家計改善ではなく、仕組みやシステムで家計を良くする「ほったらかし」を得意とする。著書は「ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)」など多数。
公式サイト:http://www.furouchi.com/

・‥…━━━◆・‥…━━━◆・‥…━━━◆

楽しくつづける。楽しくたまる。LINE家計簿

▼LINEからさくっと収支入力!

▼全機能フル活用!アプリダウンロードはこちら

▼公式アカウント(LINE ID:@line_kakeibo_jp)
友だち追加
 
▼公式Twitterで最新情報をお届け!